そんな手ありか!?〜中国当局がデリバティブに手を出す

確かに妙やなと思いました。このところ流出が続いていた中国の外貨準備高が2017年2月にプラスに転じたとの報道。

これは怪しい。よしっ、中国お家芸の数字トリックを解き明かしてやろうと意気込んでいたら、ウォールストリートジャーナル自身が答えを見つけてきました。
中国当局のポジション


下げ圧力が強かった人民元を買い支えるため、中国当局は手持ちの外貨を売って人民元を買う取引を繰り返していました。


貿易が不振で外貨の入金が減ったことも相俟って、外貨はトータルで流出が続いていた、というのがこのところのトレンドです。

このような状況を鑑みるに、中国当局は元買いドル売りのポジションを取っていると考えられます。

先物取引なので、スタート時点ではお金の出入りはありませんが、これを現物の取引に置き換えると、ドルで借金をする。→借りてきたドルで元を買う、を繰り返しているのと同じです。
 
ただでさえドルは利上げが取り沙汰されて上昇基調。

一方、人民元は下げ圧力がキツい。

ドルの借金が、返す頃には増えていることを意味します。

1億ドルを借りてきて6.9億元分の人民元を買ったのに、借金を返すときには7億元必要になっているかもしれないということです。

実際には1億ドルというような可愛らしい数字ではないでしょう。

幸か不幸か人民元の国際通貨化を狙った結果、相場を動かすためには相当大きなポジションが必要になっているはずです。

国家が投機に手を出している

先物取引は恐いですよ。

現物であれば、例え暴落しても手持ちの証券が紙くずになって終わり。

借金して株を買わない限りは生き延びることができます。


ところが先物取引などのデリバティブは、元手を超えて損失が膨らむことがあります。

それに常識的に考えてもこの取引はおかしい。

つまり中国当局は外貨を持っているのに外貨の借金をしています。

これは無駄な借金ですよね。

無駄な借金のためにコストを払っている。

そのコストを誰が負担するのかというと、それは巡り巡って国民です。

ハッキリ言ってこれは投機です。投機は暴走します。

このような「非合理的な取引」に手を出すということは、中国は思った以上に深刻な状況に陥っているのかもしれません。

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