【社長挨拶で読み解く株式投資】ANAホールディングス

今日はANAの社長挨拶を見てみたいと思います。

ANAのHPを見ると、社長メッセージが2箇所掲載されていました。
一つは「ANAグループについて」というセクション。もう一つは「株主・投資家情報」にありました。

本当は前者の方を取り上げたいんですが、なんと2016年4月以来更新されていません。
一方後者は2020年7月に更新されていますが、実質コロナのことしか書かれていませんでした。
考えた末、少し古いですが前者の方を見ていくことにします。

【外部リンク】ANAホールディングス「社長メッセージ」

この成長戦略で目指すのは、「世界中のすべてのお客様を高い品質でおもてなし」、「グローバルでのプレゼンスを向上」、そして、「環境問題への対応や観光立国・地方創生などの社会発展に貢献」し、「お客様満足と価値創造」で世界のリーディングエアライングループになることです。

ANAがやろうとしていたことを箇条書きにして整理しました。
・高い品質のサービス(世界中のお客様に対して)
・グローバルでのプレゼンス(国際線を増やすことだと思われる)
・環境問題への対応
・社会発展に貢献(例:観光立国、地方創生)

(本文では三つに分かれていますが、最後のパートは二つのことがまとめて書かれていると思います)

環境問題への対応を除くと、全て国際線関係。それも日本から海外ではなく、海外から日本という流れになります。
ANAがインバウンド一本に賭けていたことが如実に表れる社長挨拶です。

これからも世界の多様性を取り入れながら、ANAブランドの国際線を成長の柱と位置付け、LCC事業、商社事業、旅行事業などの各事業においても、訪日需要の拡大や高品質なジャパンブランドの世界的認知度の高まりなどの事業環境の変化を追い風に、グループ一丸となってさらなる挑戦を続けてまいります。

続きを読んでいってもやはりそうです。ここでも国際線に一等席が与えられていました。

面白いのは”ANAブランドの国際線”と限定していることです。LCCの国際線は、ANAとしては本当はやりたくないし、力を入れる気もないという気持ちがビンビン伝わってきます。

ちなみにコロナで真っ先に死んでいったのは、フラッグ・キャリア(一国を代表する航空会社)ではなくLCCだったので、その点はANAにとって願ったり叶ったりだったのかもしれません。

しかしあらためて読んでみると見事なまでにインバウンド一辺倒ですね。

まとめ

コロナのことはANAにとっては気の毒な話でした。
ただ今日の苦境は、インバウンドに偏った戦略を選んだことの裏返しでもあるので、そこは責任を取ってもらうしかありません。

社長メッセージの末尾では、”グローバルな事業環境の変化に対応できる強靭な体質攻めのスピード経営”を謳っています。
JALのように過去に国家による救済を受けていないので、本来ANAの方が苦しいはずですが、まさに今こそ強靱な体質とスピード経営でこの苦境を乗り切ってほしいと思います。

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