【社長挨拶で読み解く株式投資】IBJ

本日はIBJという婚活サービスの会社を取り上げたいと思います。

この会社、なんと社長挨拶が二つあります。
厳密に言うと一つが代表取締役社長、もう一つが代表取締役副社長によるもの。
HP上では並列に置かれているので、見かけ上はツートップの状態になっています。

【外部リンク】IBJ「代表メッセージ 石坂 茂」

【外部リンク】IBJ「代表メッセージ 中本 哲宏」

会社の規模にもよりますが、一般的な上場企業では代表取締役を2名置くことが多いです。
一方の代表取締役に万が一のことがあっても、会社の業務をストップさせずに済むからです。
ただその場合「代表取締役 会長」と「代表取締役 社長」にして、実質的な経営は「代表取締役 社長」が担うことが通常です。
IBJのように「代表取締役 社長」と「代表取締役 副社長」にしている会社は珍しいですね。

経歴を見るとこの二人は入社年1年違いの興銀マンです。先輩が社長ですね。

まずは先輩の社長から見ていきましょう。

私は「わくわくするような想像力」だけが夢を実現し、社会や人生を豊かにするためのきっかけであると確信しています。自分の頭で考えて、行動する。仲間の力をかりて助け合って解決する。壁を乗り越えて実現する。サービスでも開発でも営業でも事務でも単純作業でも、仕事はみんなその繰り返しで、想像したイメージを実現することは何より楽しいし、人間の可能性は無限大です。

なんかふわっとしてますね。代表メッセージのほかの部分も読み込んでみましたがどこか違和感を感じます。

これは私の推測ですが、社長はビジネスには興味はあるけとIBJのビジネスにはそれほど思い入れがなさそうです。なんでもできちゃう興銀マンであるがゆえに、「このビジネス」に固執する必要がないのでしょう。

社長の方はこれくらいにして、次は副社長を見てみます。

IBJが考えるライフソリューションは、単に生活を豊かにするということだけではなく、ご縁のある皆様が幸せになっていただけるように社会全体として解決していくべきライフデザイン上の課題に対して、ソリューションサービスやインフラを供給していくことです。

IBJは創業以来、非婚化・晩婚化・少子化という社会的課題へのソリューションとして、マリッジサービスを供給することで「一組でも多くの成婚」を育み、それによって結婚生活や家族というライフデザインの「新しい価値」を創造することに取り組んできました。

こちらの方がシャキッとしていますね。IBJの存在意義がハッキリと書かれています。

結婚を通じて人々に幸せになってもらいたいので、それに関連する社会全体の課題にも取り組んでいきます、ということです。

おかげさまで、これまでIBJとご縁があって幸せになっていただいた皆様からは、たくさんの『ありがとう』というお言葉を頂戴し、スタッフも一緒になってその幸せを喜び、何物にも変えがたい励ましとエネルギーをいただいています。

この段落はポイントです。普通こういったメッセージは株主を想定読者に置いて書かれがちなのですが、この文章の目線はカスタマーとスタッフに向けられています。

カスタマーへのお礼の形で、仕事を通じてスタッフが喜びを感じられる職場であることを明示しています。

なんらかの<ご縁>を頂戴する皆様に対して、『結婚後のライフデザイン』において生じるニーズや課題に対応するサービスや『結婚以外の分野でのライフデザイン』を提案する Personalized サービスなどインターネットとリアル両方を融合させたライフソリューションを提案する企業であり続けることを経営戦略としていきます。

「結婚前のサービス」から「結婚後のサービス」に繋げていく、堅実ながら明確な目標が書かれています。

「婚活サービスで一発当てたから『第二の柱』を作ろう」と、明後日の方向に投資を始めるような経営者ではないようです。

まとめ

個人的には二頭政治はあまり好きではありません。ツートップが喧嘩を始めると会社全体が乱れるからです。
けどこのお二人はどちらも会社の大株主なので、片方が経営から離れることはないでしょう。
直感的には社長の方が仕事に飽きて、別のビジネスに行ってしまう可能性はあると思います。

IBJの株を買うべきかどうかについてはどうでしょう?
世の中の結婚の数が増えればIBJにとって追い風ですが、これは菅首相が結婚適齢期の若者の所得を上げてやれるかどうかにかかっています。

以上、ご参考になれば幸いです。

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