【社長挨拶で読み解く株式投資】オリックス
今回はオリックスの社長挨拶を読み解いて行きたいと思います。
オリックスの社長挨拶は企業情報のセクションに「トップメッセージ」として掲載されています。
それでは早速見ていきます。
リースを起点に広がった事業範囲は、現在では融資、投資、生命保険、銀行、資産運用、自動車関連、不動産、環境エネルギー関連など多岐にわたり、社員約31,000人、株主資本約3兆円、世界37カ国・地域で展開する世界でも類を見ないユニークな企業に成長しております。今後もオリックスの強みと専門性を生かし、事業の拡大を目指してまいります。
オリックスがリースからビジネスを開始し、その後金融を中心にビジネスの拡大を図ってきたことは皆さんご存知のとおりです。
ここでは「オリックスの強みと専門性」と書かれていますが、何が強みで何が専門性なのか分かりづらいですね。
むしろ「事業の拡大」の方に主眼が置かれている印象です。
オリックスの存在意義は、事業を通じて新しいマーケットを創り出し、経済に活力をもたらすこと、社会に貢献することであると考えております。完成形のない変化を続ける「オリックス」という独自のビジネスモデルを確立し、「ほかにはないアンサーを。」をスローガンにイノベーションを繰り返し、新しい価値を創造してまいります。
ここで自らの存在意義(ミッション)を書いてくれています。それによると、
・事業を通じて新しいマーケットを作り出すこと
→それによって、経済に活力をもたらす。
・社会に貢献すること
の2点であるようです。
(”新しいマーケットを作り出すことで社会に貢献する”とも読めますが、文法上は区別できないのでパスします。)
個人的にはオリックスが新しいマーケットを作り出してきた印象はないのですが、「変化を続ける」というところは、リースという分野に止まらず、「ビジネス領域を広げる」ことで変化を続けてきたオリックスらしい表現だと思います。
まとめ
個人的には会社のよりどころとなる幹の部分が曖昧な印象を受けました。
働いている人が「うちは何をする会社なんだろう?」と疑問に思わないか心配になります。
それでもこれだけ大きな会社になったのだから、それはそれでいいんですけどね。
いかがでしたでしょうか? 皆さんのご参考になれば幸いです。