海外子会社で棚卸をするときの二つのポイント

師走に入り気持ちも慌ただしくなってきました。

年末と言えば、そう、棚卸ですね。

というのも私の担当する海外子会社はほとんどが12月決算のリテール。

全てとは言いませんが、この時期に棚卸をする会社が多い。


年末が忙しいのは洋の東西で変わりませんが、クリスマス以降はかなり違います。

日本は年末に向けて人が働かなくなっていきますが、海外は大晦日も普通の営業日。

ここに棚卸をぶつけたって誰も文句は言えません。


そもそも北米の子会社はホリデー期間中(感謝祭から大晦日まで)の有休取得が禁止されています。

あれだけ差別だ権利だとうるさい国ですが、こんな幸福権を侵害しかねないルールは認められるんですね。

小売業である限りはその運命を享受せよと。(要は「ビジーシーズンは働け!」)


私が会計士ということもあって、棚卸に関して以下の二つの質問をよく受けます。

「棚卸は年末にしないといけないんですか?」
「倉庫と店舗、同時に棚卸をしないといけないんですか?」

決まった正解があるわけではありませんが、私なりに考えてみました。

「棚卸は年末にしないといけないのか?」という問いに対しては、アメリカでKPMGに法定監査を受けるのであれば「Yes」と答えます。

アメリカの監査基準によるものかKPMGの監査マニュアルによるものかは分かりませんが、棚卸をするときはかなりあっちこっちの棚卸に立ち会わないといけないそうです。


ただもう少し優しい監査法人であれば、基本的にはクライアント任せ。

決算日当日に棚卸ができればそれに越したことはありませんが、例えば12月1日に棚卸をするのも、12月15日に棚卸をするのも、監査法人の作業としてはあまり変わりません。

クリスマスは会計士も休みたいから、適度に分散してくれるのはウェルカムなんです。


「倉庫と店舗、同時に棚卸をしないといけないんですか?」という問いに対しては、私は同日をお勧めしています。

実はこれ、教科書的には「どちらでもいい」が正解。しかし私のは実態を踏まえた回答です。


倉庫と店舗で同時に棚卸ができてしまうというのは、店舗数も少なく比較的規模の小さな会社ということですよね?

こうした会社は管理レベルも発展途上なので、棚卸で多数の数量差異が見つかったとき、原因が絞りきれないことが多いんです。


こうしたとき倉庫と店舗で同じ日に棚卸をすると、片っぽでプラス、片っぽでマイナスということがよくあります。

つまり在庫移動の処理がちゃんとできていないということですね。棚卸を同日にすることで分析もしやすくなるし、オペレーションの改善ポイントも見えてきます。


北米を担当していたときは、12月30日にトロントで棚卸、12月31日のフライトでニューヨークに戻るということもありました。

今年は日本で過ごす年末年始。家の中でぬくぬくさせて頂きます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です