【グローバル企業の心得】なぜ勘定科目の統一が必要なのか?

海外子会社で最近雇った会計マネージャーが、「グループの勘定科目が非常に使いづらいので現地で独自にアレンジさせてくれ」とクレームしてきました。

おっしゃるとおり。実は親会社でも使いづらいと思っていて、ほとんど使っていない勘定科目もあれば、逆にもっと細かく分解したい勘定科目もあります。

日本人は妙に優しいので、声の大きい外人にガツンと言われると「確かに親会社の勘定科目は使いにくいよね」と納得してしまいがち。

しかし、もしこれが外資系企業で、(例えば)アマゾン・ジャパンの経理課長がアマゾン本部に『親会社の勘定科目はイマイチだから、日本では好きなのを使う』と言ったら、即日クビでっせ(苦笑)

私の経験からすると、例え親会社の勘定科目がイマイチなものであっても、グループの勘定科目は絶対に統一しておくべきです。

その理由を紹介したいと思います。

その1:レポートを作るのが簡単になる

経理部は大小様々なレポートを作成しています。

本当は会社の会計システムから出力されるレポートを、ポンッと社長に渡して終わりなら、それが一番効率的。

ところがこれが海外子会社の経理だと、どうしても親会社からレポートの提出を求められることがあります。

レポートの様式は定例のものからスポットまで色々ありますが、基本的には親会社が使いよいようになっているはずです。

勘定科目が親会社と同じであれば、レポートの作成時間が短くなります。

なぜかというと、Excelでコピペするときに行(ぎょう)がずれないから。

「え、それだけ?」と思われるかもしれませんが、レポートを作っている時間の大半が、データをコピーした後の「行の入替」と「行の削除」「行の挿入」であることに気付いたとき、勘定科目の統一の重要性を身をもって体験しました。

その2:何が必要で何が不要か分かる

勘定科目を統一すると、こんなことも言えるようになります。

子会社「この勘定科目は細分化されすぎていて、入力が大変だ。」
親会社「うちの会社の経営分析では必要な数字だから頑張って分けてくれ。」

こんなパターンもあります。

子会社「この勘定科目を分解して、もう少し細かい単位で記録したい」
親会社「そんなに細かい数字はうちの会社では必要ないから、やらなくていい。」

日本人はここまで強く言えないかもしれませんが、勘定科目の統一というのは、暗に上記のようなメッセージを送っているのと同じことなんです。

勘定科目というのはどこまでもザックリまとめることもできるし、逆にどこまでも細かくすることもできます。

じゃあどこでバランスを取っているのかと言うと、親会社がビジネスをやってきた中で、必要なものとそうでないものを取捨選択した結果が反映されているんですね。

だからこそもっと自信を持って、親会社の勘定科目を子会社に押し付けていいんです。改善すべきポイントがあると思ったら、まず親会社の勘定科目を修正しましょう。

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