「さん」付けを国際語にしよう!

日本語がそのまま国際語になったものとしては、「tsunami(津波)」が有名ですが、最近インスタグラムでは、「tsundoku(積ん読)」がハッシュタグとして使われているそうです。確かに検索してみると山積みの本の写真をアップしている外国人が結構います。

外国には積ん読の概念がなかったのか、あってもそれを表現する言葉がなかったのか。そういう意味では「津波」と生い立ちが似ていますね。津波は高潮とは違うメカニズムであるのに、それを表現する言葉が(英語に)なかったという。

外国人から届くメールに「Dear 〜 san」と書かれていた

海外の会計事務所に勤めていると、現地人マネージャーが「Dear 〜 san」と、「さん」付けでメールを送ってくることがあります。

こちらが日本人なので気を遣っているのかもしれませんが、おそらく元をたどれば我々日本人が彼らに「Dear Eddy san」とか書いてメールを送っていたのを真似たのでないかと思われます。


この場合、会計事務所の担当者=現地人、クライアント=日本人ということになりがちですが、彼らから直接クライアントにメールを送るときも「Dear Hashimoto san」と書いて送信したりします。

おいおい、そこは「〜様」でしょ。と言いたくもなりますが、ぐっとこらえて我慢。日本語の「内」と「外」の概念を教えるのがめんどくさいというのもありますが、とりあえず「san」付けしておいてもらえば、後で書くような事故を防げるという効果もあるからです。


名前だけでは男か女か分からない!

仕事上、各国を繋いでやり取りをしていると、まだ会ったことがない人とメールでやり取りすることがあります。

欧米圏や中華圏(漢字圏)とやり取りしている間はあまり気になりませんでしたが、最近東南アジアやインド、中東にまでビジネスを広げ始めると困ったことが起き始めました。「名前を見ても男か女か分からない!」

「Ms.」と付けるべき人に「Mr.」と書いて出すのはさすがにまずかろうと思い、インターネット辞書で男子名が女子名か調べることもあります。

しかしそれでも分からなければ、とりあえず「san」を付けておけば、「Dear Pranav san」で解決。


性別以外にもう一つ困ったことがあります。「どちらが名字でどちらが名前か分からない」という問題。こうしたときも「san」はその力を発揮します。

日本人の名前で実験してみると、「Dear Toshi」はOKですが、「Dear Hashimoto」はマズイ。名字の呼び捨ては「英語的にも」よろしくありません。

ところが「Dear Toshi san」や「Dear Hashimoto san」であれば、どちらもなんとなくそれなりに礼儀正しい。

さっき事故を防げると言ったのは、例え現地人マネージャーがクライアントの名字と名前を取り違えていても「san」付けをしている限り相手を不快にさせることがないからです。「さん」と「様」の使い分けを気にするより、とりあえず「san」を付けておいてくれればそれで十分。


各国語の敬称は男女で分かれていることが多いのではないかと思います。ミスター、ムッシュー、先生(シェンシャンと読む、中国語における男性に対する敬称)などなど。

おそらく彼らも(彼らにとっての)外国人とやり取りするときは苦労しているはず。その点男女の区別がない「san」は新たな概念とも言えます。「san」付けの国際語化、是非!!

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