ユナイテッド航空が乗客を「暴行して」引きずりおろす

久々に吐き気を催すようなニュースに出会いました。


ユナイテッド航空はペットを機内に乗せてニューヨークから東京に飛べる唯一のエアラインだったので、先日利用したばかりです。


キャビンアテンダントの動物に対する姿勢も優しく、「メシは不味くともいい航空会社だ」と評価していたのが、今日180度ひっくり返りました。

航空会社の運送約款

オーバーブッキングの際に乗客をどのように取り扱うかは「運送約款」に書かれています。

が、普通はそんなものを読んでチケットを買う人はいません。私も今日初めて読みました。


元々航空会社の運送約款は航空会社にとって有利になるよう作られています。

読んでみると確かに、オーバーブッキングの際は本人が断っても降りてもらうことがある、と書かれていました。

機内からアジア人が4人選ばれる可能性は?

問題となったUA3411便は、シカゴ・オヘア空港からケンタッキー州のルイビルに飛ぶフライトです。

ケンタッキーダービーが行われることを除けば、普段観光で訪れることはないでしょう。

観光客がいないとなると、おそらくこのルートを利用するアジア人はほとんどいなかったのではないかと思います。

更に使用される機材も、エンブラエル170でした。

これはボーイングやエアバスの比較的小型の機材よりも更に小さいジェット機で、三菱重工が開発中の国産ジェット、MRJもこのクラスに属します。

エンブラエル社製の機材は私も乗ったことがありますが、ビジネスクラスが横3席、つまり1席と2席で分かれるので通路が機体の真ん中を通りません。それくらいこぢんまりとした機材です。

ユナイテッド航空のエンブラエル170は、ビジネスクラスが6席、エコノミーとエコノミープラスを合わせて64席でシートが配置されているようです。

まさかビジネスクラスの客を強制的に降りさせる航空会社はいないでしょう。

運送約款でもチケットの価格帯によって乗客を差別するということは明確に書かれています。

今回は4席のオーバーブッキングが生じたので、エコノミークラス64席の中から4名の不幸な乗客を選ぶ必要がありました。
 
観光地ではないのでそれほど多くのアジア人は乗っていなかったと考えられ、公開された映像を見ても、乗客の多くは白人であるように見えます。

ところが降機を命じられた乗客は全てアジア人でした。

運送約款のどこを読んでも、人種によって待遇に差を付けるとは書いていません。

ましてや、拒否した場合には犯罪者として扱い、ただちに警察に排除させるなどとは、一言も触れていません。

暴行を受けた医師以外は降機の求めに応じたとありますが、多くの白人に囲まれた中でマイノリティーの自分達が指名された状況を自分に置き換えると、心臓が凍る思いがします。 

人種差別が一瞬で世界中に配信される時代

今回の事件ではスマホがあって本当によかったと思います。

もしこの様子が映像に残されていなかったら、おそらくこの問題はもっとマイルドに報道されるか、下手をするともみ消されてしまっていたかもしれません。

おそらくユナイテッド航空は「暴力を振るったのは警察で自分達じゃない」と逃げるでしょうし、暴力自体も「警察権の正当な行使」と主張するでしょう。

しかし警察には刃向かえなくとも、おそらくは義憤に駆られてスマホのカメラで撮影し、それを投稿した乗客が多くいました。

このことがユナイテッド航空に対
する人々の評価を代弁しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です